この記事では、サイモン・シネック氏が提唱するゴールデンサークルについて解説していきます。
さて、あなたは次のことをどう説明しますか?
- Macbook,iPad,iPhoneはどうして革新的なのか
- 他のコンピュータ会社とそれほど変わりはないのに、毎年毎年、他のどの競合よりも革新的であり続けているのはなぜなのか。
- マーチンルーサーキングが市民権運動を指導できたのはなぜなのか。
- 優れた演説家は他にも居たのに、なぜ彼だったのか。
- ライト兄弟が有人飛行を実現できたのはなぜなのか。
- 人材も資金も潤沢な他のグループが彼らに負けたのはなぜなのか。
実は、Appleもキング牧師もライト兄弟も皆、考え方、行動の仕方、伝える方がまったく同じだったのです。
サイモン・シネック氏は、これをゴールデンサークルと名付けました。
ゴールデンサークルとは
サイモン・シネック氏によると、ゴールデンサークルとは、What,How,Whyの3つの要素から構成されるアイデアだと説明しています。
しかし、大多数の一般人と、優れたリーダーでは、この3つの伝え方が正反対だというのです。
一般人は、What > How > Whyと外から内へ説明するのに対し、
優れたリーダーはWhy > How > Whatと内から外へ説明します。
「何をやるか」を言える人はいても「なぜやるのか」を言える人は少ない
皆、「何をやるか(What)」はわかっています。それを「どうやるか(How)」もわかっています。
でもそれを「なぜやっているのか(Why)」を説明できる人は少ないのです。
優れたリーダーや飛び抜けた組織は、何かを考え行動し伝えるときに中から外へ向かうのです。
Appleのプレゼンテーション方法
もし、一般人がAppleの製品をプレゼンテーションするなら次のようになるでしょう。
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STEP1What我々のコンピュータは素晴らしく
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STEP2How美しいデザインで簡単に使えてユーザフレンドリーです。
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STEP3Whyお一ついかがですか。
このように自分が「何(What)」をして「どう(How)」違っていて優れているかを述べ、相手に「何かを期待(why)」します。
しかしAppleはこれを次のように言い換えました。
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STEP1Why我々のすることはすべて 世界を変えるという信念で行っています。
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STEP2How私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ簡単に使えて親しみやすい製品です。
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STEP3Whatこうして素晴らしいコンピュータが出来上がりました。お一ついかがですか。
このように人は「何を」ではなく、「なぜ」に動かされるのです。
iPhone欲しい!
人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされる。
有人動力飛行が実現すれば、世界は変わる!
俺は富と名声が欲しい!
イノベーションの普及の法則
イノベーション普及の法則では、マーケットで成功したいなら、イノベータとアーリーアダプターを含む15%~18%の市場浸透率が必要と言われています。
イノベータとアーリーアダプターは自分の直感に従って決断するタイプの人たちです。彼らはiPhoneが登場した日に直感のみで飛びつき6時間並んで買う人達です。それはなぜか。「一番乗りしたかった」という思いです。彼らは「何」ではなく「なぜ」に動かされています。
しかし、アーリーマジョリティの人たちはそうではありません。この層がiPhoneを「試そう」と気になるのは、必ず誰か他の人がトライした後です。
まとめ
これが大事!
- Why>How>Whatの順で説明する。
- 人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされる。
サイモン・シネック氏の著書
この本がオススメだよ!